ALUMNI

吉田 さちね氏

吉田さん写真1

2022/02

吉田 さちね (ヨシダ サチネ)

1997年入学・2001年卒業 第二学群 生物学類
2003年入学・2008年卒業 筑波大学大学院 人間総合科学研究科
[現在の職業(勤務先・役職等)]

東邦大学 医学部解剖学講座 微細形態学分野・講師


(1) 現在のお仕事を聞かせてください。

大学卒業後、一般企業の営業職に就いてから、再び大学院に進学して神経科学分野で博士号を取得しました。研究所勤務を経て、今は医学部で教育と研究に従事しています。
教育では、人体を構成する基本的な組織構造を学ぶ講義や実習を担当しています。主に形態学的な視点から多種多様な細胞がどのようにして機能的な組織を構築しているのかを伝えています。研究では、親との触れ合いが幼若哺乳類の心身発達に与える影響を調べています。子育て現場に直結するヒト乳児と遺伝子操作が可能な子マウスを対象にそれぞれの強みを活かして進めています。触れ合いで生じる"安心感"を部分的にでも科学的に説明してみたいと思いながら実験しています。


(2) 今改めて、筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

筑波大学でよかったことは、1つのキャンパスに多様な学問を学ぶ環境が揃っていることです。当時は映画をつくるサークルに入っていて、芸術や情報、経済など他学部の仲間と気の置けない交流をもてたことは大きな財産です。今となってみれば、もっと欲張って色んな講義を受ければよかったなと思います。
学部4年の卒業研究もよい経験でした。厳しくも楽しそうに、小さな細胞の挙動に夢中になっている教授や先輩たちの姿がとても印象的で、会社を辞めて大学院に進学するきっかけになりました。


(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

吉田さん写真2たまに会う同窓生たちは今でもやはりユニークな生き方をしている方が多いので、筑波大学は独特の自由さと自分探しをする時間を与えてくれる環境なのだと思います。みなさんの中には、既に明確な目標をもっている方もいれば、何となく大学生活を送っている方もいるかもしれません。無駄に思える時間ものちのち意外なところで役に立つことがあります。メリハリをつけてぜひ今を思いっきり楽しんでください。ご自分らしく社会で活躍されることを願っています。



創基151年筑波大学開学50周年記念事業