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若月 貴子さん(TSUKUCOMM Vol.64)

若月 貴子さん 写真

(クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 若月 貴子さん)

自分の引き出しを増やす経験を

クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 代表取締役社長
若月 貴子(わかつき たかこ)さん

-これまでのキャリアや生活において、筑波大学でよかったと思うこと

 現在はクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンという会社の社長として、経営改革から組織人事、商品開発、さらには将来展望も含めて、さまざまな意思決定に携わっていますが、大学での専攻は教育学、生涯学習でした。母校に教育実習に行けるというので、わりと軽いノリで教員免許を取りましたけど、学校の先生になる気は正直、ありませんでした。今のような経営に関わることは、就職してから学びました。
 大学で学んだことが実社会に結びつくって結構難しくて、むしろ、好きな授業をいろいろ取れたことが、自分の引き出しを増やしてくれたし、幅広く物事を見られるようになったと思います。専攻とは全く関係ない、楔形文字や世界史なんかの授業がきっかけで、何かを考えたり調べたりする面白さに気づきましたし、教育実習では主専攻とは違う世界史を選ぶこともできました。
 そんなことを、ふとした時に、すごく良かったなと思い出したりします。そういう、なんでもありな人材を育てるっていうのが、筑波の良さなのかもしれませんね。

-学生時代の一番の思い出

 やどかり祭の実行委員だったんです。2年生の時、模擬店の担当で、仕入れだとか、先輩から引き継いだやり方をもっと効率化できないか、アイデアを出して実行しました。当時から、自分の裁量で引っ張っていくようなことが好きだったのかもしれませんね。
 TX(つくばエクスプレス)がなかった分、自分も含めほぼ全ての学生が車を持っていて、あちこち遠出もしました。でも学内では、一度、課題の提出期限ギリギリに教職員用の駐車場に停めようとしたら、そのスロットの持ち主の先生がやってきて、その場で30分ぐらい怒られました...。
 今思えば、東京など他地域で活動している、筑波以外の学生と交流する機会が欲しかったなと思います。今ならインターネットでつながることもできますけど、当時は物理的に行かなければならなかったので、物事が全部、筑波の中だけで完結するようなことが多かったですね。そういう閉じた生活もそれなりに面白かったですけど。

-筑波大生に向けてのメッセージ

 私自身、筑波大を選んだ理由は、ちょっと変わった大学だと思ったからなんです。他の大学とは違った環境だと、他の人とは違ったものが学べるし、他では得られない経験ができます。それは、社会に出た後も絶対に無駄にはなりません。振り返った時に筑波大で良かったと思える経験をたくさんしてください。

PODCAST

インタビューのロングバージョンを、筑波大学Podcastでお聴きいただけます。



PROFILE  わかつき たかこ

若月 貴子さん 写真

新潟県出身
1992年 第二学群人間学類卒業
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社 代表取締役社長

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