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IT賞(IT特別賞(技術活用賞))
芸術系 益子 宗

教職員等

未来店舗デザイン研究室は、平成30年度(第36回)IT賞にてIT特別賞(技術活用賞)を受賞し、2月6日(水)・7日(木)に開催された同協会主催「第34回IT戦略総合大会 (ITMC 2019)」(東京・港区「東京コンファレンスセンター品川」)で表彰式典が行われました。

IT賞とは、国内における産業界や行政機関などの業務における生産性向上や事業創造、効果的ビジネスの構築・促進を目的として、IT活用の高度化の促進に寄与した企業・団体・機関・個人に対しIT協会がその成果を評価し、授与するものです。

この度受賞したIT特別賞は、他社にはない際立った特徴や先駆的な技術を活用し、成果をあげた取り組みに対し与えられる賞です。今回は、バーチャル試着サイネージを活用した「遠隔スタイリング支援システム」において受賞しました。本システムは、遠隔地にいるスタイリストと試着室にいるお客様をインターネット経由でつなぎ、ファッションアドバイスを行う仕組みです。楽天技術研究所と「楽天市場」出店店舗である有限会社ズーティー(ショップ名:「イーザッカマニアストアーズ」、以下「ズーティー」)と協力し、サイネージ上のお客様にデジタル化されたファッションアイテム(提供:ズーティー)を重ねて、スタイリングを遠隔地から提案する(※1)実証実験を2018年7月に行っています。本取り組みにより、オフラインのショッピング体験における地域的制約、物理的制約、心理的制約の3つの課題(※2)の解決を目指しました。こうした次世代型のお買い物体験の提供や、新たなファッションのあり方を提示する試みが評価され、今回の受賞へとつながりました。

※1 スタイリストは、音声会話アプリ経由でお客様と会話をしながらタブレットを操作します。
※2 地域的制約とは、地域によるファッション体験の格差を、物理的制約は、店舗スペースによる在庫や品揃えの確保の困難を、心理的制約は、利用客がショップ店員からスタイリング提案される際に感じる不安などをそれぞれ指しています。

受賞企業とテーマ:
楽天株式会社/有限会社ズーティー/国立大学法人筑波大学
「遠隔スタイリング支援システム:インタラクティブなバーチャル試着サイネージによる遠隔地からの新しい接客体験の提案」
 

創基151年筑波大学開学50周年記念事業