WILEY Top cited article
生命環境系 竹中 將起
教職員等
竹中 將起 助教(生命環境系、論文発表当時は信州大学特任助教)の論文が、2024年にEnvironmental DNA 誌(IF: 6.2; Q1)に掲載された論文の中で最も引用数が多かったとして、国際学術出版社Wileyから Top cited articleに選ばれました。対象論文は以下の通りです。
Takenaka, M., Hasebe, Y., Yano, K., Okamoto, S., Tojo, K., Seki, M., ekiguchi, M., Jitsumasa, T., Morohashi, N., Handa, Y., Sakaba, T. (2024). Environmental DNA metabarcoding on aquatic insects: Comparing the primer sets of MtInsects‐16S based on the mtDNA 16S and general marker based on the mtDNA COI region. Environmental DNA, 6(4), e588.
この論文は、昆虫の種を同定する「DNAバーコーディング」の対象領域として世界的に普及しているミトコンドリア遺伝子COI領域のマーカーと、竹中助教らが開発した16S rRNA領域のマーカー(MtInsects-16S)を用い、環境DNA解析の精度を比較したものです。
その結果、MtInsects-16Sを用いた手法は、従来のCOIマーカーよりも高い検出感度と優れた実用性を持つことが実証されました。さらに、この研究では、昆虫類における環境DNA解析の大きな壁であったデータベースの不足に関して、対象地域である神奈川県の相模川と酒匂川に生息する水生昆虫を採集し、充実したDNAデータベースを構築しました。構築にあたっては、神奈川県と民間の解析業者と連携したことで、本研究の解析精度が高まりました。このように産官学の連携により、種多様性の高さゆえに困難とされてきた昆虫類の解析手法を確立することができました。
