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心理教育プログラムにより抑うつ傾向が低減し援助要請スキルが向上する

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(Image by Frame Stock Footage/Shutterstock)
 思春期の子どもを対象とした心理教育プログラム「ひとりぼっちでも前向きな考え方ができ いざとなったら助けを求められる教育(e-BOCCHI)」を開発しました。これを中学2年生を対象に実施したところ、抑うつ傾向が減少し、周囲に助けを求める力(援助要請スキル)が向上することが確認されました。

 思春期の時期に社会的孤立(ひとりでいること)や孤独を感じることは、将来的なメンタルヘルスの不調につながるとされており、これらの問題が深刻化する前に、予防に取り組むことが大切です。しかし、これまでの研究では、思春期の子どもを対象とした社会的孤立や孤独についての心理教育プログラムは非常に少なく、支援も個別的な対応にとどまっていました。

 本研究では、「ひとりぼっち」のさまざまな側面に気づくことを目的として、学校で実施可能な、社会的孤立と孤独を予防するための心理教育プログラム「ひとりぼっちでも前向きな考え方ができ いざとなったら助けを求められる教育(通称:e-BOCCHI)」を開発しました。このプログラムを中学2年生を対象に実施したところ、抑うつ傾向や周囲に助けを求める力(援助要請スキル)がプログラムを受ける前よりも改善し、孤独感や自尊感情についても、わずかながらもポジティブな変化があることが確認されました。この結果は、e-BOCCHIを通じて、ネガティブに捉えられやすい「ひとりぼっち」にもポジティブな側面があること、ゆるやかな人との付き合い方や困ったときに援助を求める方法を学ぶことに一定の効果があることを示しています。

 e-BOCCHIは、個人だけでなく、所属する集団に対しても、「ひとりぼっち」の考え方を見直すきっかけをもたらすと考えられます。今後、本プログラムの効果について、さらに検証を進めます。

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プレスリリース

研究代表者

筑波大学医学医療系
太刀川 弘和 客員教授

弘前大学大学院保健学研究科
櫛引 夏歩 助教

東洋学園大学人間科学部
相羽 美幸 教授

掲載論文

【題名】
Preliminary evaluation of a psychoeducational program for adolescents targeting loneliness and social isolation.
(青少年を対象とした孤独および社会的孤立に対する心理教育プログラムの予備的評価)
【掲載誌】
Journal of Behavioral and Cognitive Therapy
【DOI】
10.1016/j.jbct.2026.100614

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