福原 優策さん(TSUKUCOMM Vol.71)
オープンさと相手文化への理解で信頼を築く
在ウクライナ日本大使館
二等書記官
福原 優策(ふくはら ゆうさく)さん
-これまでのキャリアや生活において、筑波大学でよかったと思うこと
2025年からキーウの在ウクライナ日本大使館の政務班で勤務しています。これまで、大学で研究したり、国連に勤めたりもしてきて、割合は変えつつも、常に研究者でもあり実務者でもあるというマインドセットで活動しています。現実の政治・外交は理論通りにいかないことも多く、いつもそのギャップを意識しています。
実は高校3年まで理系で、宇宙飛行士になりたいと思っていました。しかし、高校の社会科で選択した地理の授業で学んだ、世界の国々の文化や歴史、政治等に興味が湧き、これら全てが関係している国際関係学を勉強しようと、筑波大に進学しました。大学では、著名なソ連・ロシア研究者である中村 逸郎 教授の下でロシア政治を専攻したのですが、就活中の学部3年生の冬にロシアによるクリミア併合が起こり、ウクライナに行きたいと考えるようになりました。とはいえ、当時は既にバルト3国におけるロシア系住民の問題を卒業論文のテーマとして研究しはじめていたので、在学中の留学先にはエストニアを選びました。
筑波大は何よりも多様性が素晴らしいですね。キャンパスには多くの留学生はもちろんのこと、オリンピック選手や芸術家もいて、そういう環境が面白かったです。
-学生時代の一番の思い出
筑波大で国際関係学を学んでいくうちに、欧米の政治思想にも密接に関係しているキリスト教のことをもっと知りたいと思い、週に1〜2回、カトリックの神父さんの下で聖書の解釈について議論していました。その活動の一環で、ボランティアとして1ヶ月ほど、フィリピンで大型ハリケーン被災者への支援活動を行いました。現地の人たちと交流する中で、生まれた国や環境が違うだけでこんなに大きな格差が生まれるのか、ということを目の当たりにして、その経験が自分の人生を大きく変えました。
-筑波大生に向けてのメッセージ
内向きにならずに視野を広く持って世界を見て欲しいですね。コスパやタイパもわかりますが、自分の人生のある時期を懸けて情熱を注げられることが見つかると、とても幸せだと思います。周りの人と違う道を進むのは不安かもしれませんが、自分の信念に従い、一貫性を持って何かを成し遂げるというのは、世界でオンリーワンの存在になれるということでもあります。また、多文化的な環境では、できるだけ自分をオープンにして、積極的にコミュニケーションを取るように努めることも大事です。相手の人間性や国、文化に関心を持って人間関係を構築すること、これはどんな組織にいても重要だと思っています。
PODCAST
インタビューのロングバージョンを、筑波大学Podcastでお聴きいただけます。
PROFILE ふくはら ゆうさく
群馬県出身
2016年 社会・国際学群国際総合学類卒業
在ウクライナ日本大使館 二等書記官
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