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第52回ドイツ語学文学振興会奨励賞
人文社会科学研究科 井上 百子

学生・大学院生

ヘラト・ヘーゼルハウス准教授(人文社会系)指導下の人文社会科学研究科5年 井上 百子氏(文芸・言語専攻)は,第52回公益財団法人ドイツ語学文学振興会奨励賞を受賞しました。  本賞は,35歳以下の若手研究者を対象とし,2011年に発表された優れた論文に対して贈られるものです。  対象となった論文は,「Im Tummelfeld der Sprache. Die Bedeutung des Akustischen in Elfriede Jelineks Sportchor.(Neue Beitrage zur Germanistik. B. 10/ H.1(『ドイツ文学』143号)掲載)」です。  この論文は,難解なイェリネク作品の意味を,特に「コロス」に焦点を当てて明らかにした論述で,現代演劇における議論を視野に入れて,言語と身体との関連性をSprach-Spielの音響性・音楽性から腑分けした上で,最後にイェリネクの「ディスクール」におけるRauschenの可能性へと至る展開には,堅固な構成力と説得力が見られる点が評価されました。

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