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平成27年度科学技術分野 文部科学大臣表彰 科学技術賞
システム情報系 山海 嘉之

教職員等

受賞題目「サイバニクスによる革新的サイボーグ型ロボット技術の振興」  システム情報系/サイバニクス研究センターの山海嘉之教授/センター長が平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「科学技術賞」【科学技術振興部門】の本学初の受賞となりました。平成27年4月15日に文部科学省で行われた表彰式では,科学技術振興部門の代表として山海教授に下村文部科学大臣より当該表彰が授与されました。  大学の大きな役割の一つである学術創成として,山海教授は新領域「サイバニクス:人・機械・情報系の融合複合領域」を創成し,「サイバニクスによる革新的サイボーグ型ロボット技術」の基礎研究を推進し,実用化・臨床研究・治験へと発展させるとともに,大学発ベンチャーの起業から上場に至る好循環イノベーション創出への挑戦を世界規模で実現してきました。  社会課題解決・新産業創出・人材育成を同時展開し,医療・災害分野等における革新的科学技術の振興に寄与する顕著な功績が評価され,科学技術振興部門代表として受賞式に臨みました。 <業績について>  受賞の対象となった本活動では,山海教授は様々な異分野が絡み合う複雑で困難な社会課題の解決に向け,人・機械・情報系が融合複合した新学術領域【サイバニクス】を創成し,これを駆使することで,革新的サイボーグ型ロボットである「HAL」の原理づくり,基礎・臨床研究等を経て実用化を推進してきました。国内では難病治験の実施,ドイツ・スウェーデンとの国際臨床試験体制の構築,関連分野の国際ルールの標準化をエキスパートメンバーとして主導,CEマーキング取得による欧州全域でのロボット医療機器化の達成等を実現してきました。  本活動により,ドイツでの公的労災保険の全額保険適用による脊髄損傷患者に対する機能改善治療の開始,サイバニクスの国際テキストブック出版による新学術情報の発信,大学発ベンチャーとして社会課題解決型企業を設立し上場に成功等を通じ,我が国発の革新技術による社会課題の解決に寄与しています。

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