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教育

筑波大学の社会人教育に係る基本方針

筑波大学の社会人教育に係る基本方針

令和2年3月19日
教育研究評議会承認

本学は,1989年に全国初の社会人夜間大学院を設置して以来,社会人に配慮した様々な教育システムの整備・実施により,大学院を中心とした社会人教育を先導してきた。
そこで,これらの経験と実績を最大限に生かし,社会・経済情勢の変化を的確に把握しつつ,社会の多様なニーズに応える教育プログラムを積極的に提供するため,社会人向け大学院教育に係る基本方針を次のとおり定める。


目的

本学の社会人教育は,大学院課程において,社会,ビジネス界,アカデミック界の特定領域の発展と深耕に必要な知識と遂行能力をもった人材を育成することを目的とする。そのために,研究型総合大学である本学の高度な研究に裏打ちされた質の高い教育プログラムを提供する。

対象

本学が行う社会人教育の対象は,主として下記の者とする。

  1. 社会,産業界,行政と連携してサステナブルな社会構築に寄与し得る高度専門職業人
  2. グローバルな観点でも高度で,かつ,社会とのハブとなり得るアカデミア

教育課程と学位

(教育課程の目的)

  1. 修士課程
    専攻分野・職業に必要な研究能力を2年の課程で獲得する
  2. 博士前期課程
    専攻分野・職業に必要な研究能力,博士後期課程進学を前提とした知識と研究能力を獲得する
  3. 博士後期課程
    研究者や高度専門職業人に必要な高度な研究能力を獲得し,それを自立して駆使・応用できる能力を養成する
  4. 専門職学位課程
    特定領域の高度な専門的職業に必要な知識と実践力を養成する

(学位の系統)

  1. 研究学位
    特に研究能力の涵養を目的とした学位プログラムの課程を修了した者に対して授与する学位
  2. 専門学位
    修士又は博士にふさわしい研究能力に加えて,特に社会における現実の具体的課題に即した「現場力」の養成を重視した学位プログラムの課程を修了した者に対して授与する学位
  3. 専門職学位
    高度専門職業人の養成を目的とする専門職大学院の課程を修了した者に対して授与する学位

教育プログラムの特徴と展開

  1. 社会人のニーズの観点から,本学が提供する社会人教育プログラムを次の3つのタイプに分類する。

    タイプA

    社会や企業・組織が抱える様々な課題に広範に応用できる高度な知識と能力を修得し,キャリアのスパイラルアップ志向するビジネスプロフェッショナルの養成

    タイプB

    特定の領域に卓越した能力を修得し,当該領域でイノベーションが必要な難度の高い課題解決を推進できるビジネスエキスパートの養成

    タイプC

    最先端の高度な専門知識と卓越した研究能力を修得して,アカデミアとしてのキャリアの高度化を志向する者の養成

  2. 実施組織は,課程に応じた3つのポリシー(DP,AP,CP)を明確化するとともに,上記(1)のタイプ及びそれぞれの人材養成目的に応じて,既存の教育課程の他,社会人のキャリアやバックグラウンドの多様性を考慮した教育プログラムを開発・展開する。
  3. エクステンション・プログラム,履修証明プログラムを大学院教育への橋渡しとして効果的に活用し,入口と出口戦略を兼ね備えた体系的なプログラムを開発する。

実施体制

  1. 社会人特別選抜,博士課程早期修了プログラム,昼夜開講制,長期履修制度など,学修者の視点に立った様々な教育システムを推進し,社会人が学びやすい環境を整備する。
  2. 産業界等との連携により,人材交流や情報共有により社会人教育プログラムの基盤を強化する。
創基151年筑波大学開学50周年記念事業
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