海外での滞在をより充実したものにするために最も重要なのが,安全・危機管理対策です。本学では,各種リーフレットや海外安全ハンドブックの作成,海外危機管理セミナーの実施等により,海外へ渡航する学生にむけて,様々な危機管理に関する取組みを行っています。学生の皆さんは積極的に情報収集を行い,危機管理に関する充分な「知識」と,強い「意識」を持って海外渡航に臨んでください。
海外での危機発生時における学生及び教職員の渡航に関する指針について
本学では,外務省の発出する各国の危険情報(海外安全ホームページ)に基づき,学生や教職員の海外渡航に関する措置について定めています。この危険情報が,『レベル2:不要不急の渡航は止めてください。』以上の地域への学生の渡航は認めていませんので,必ず事前に渡航国の情報を確認してください。
海外渡航システム(TRIP)の入力
本学では,学生の皆さんが海外に渡航する際は,事前に海外渡航システム(TRIP)へ旅程の入力をお願いしています。
災害・テロ・感染症発生等の緊急事態発生時には,大学はこの情報を基に安否確認など必要な措置を講じますので,留学・休学・出張・私事・留学生の一時帰国等の理由に関わらず,必ず入力するようにしてください。
教職員においては,外国出張の場合はTRIPへの旅程の入力を行うものとします。なお,私事による渡航の場合も任意で入力することが可能です。
また,上記に加えて,海外留学・休学及び外国出張の際は,留学願・休学願及び出張手続きの添付書類としてTRIPから出力される日程表が必要となります。
なお,TRIPは入力後に変更することができます。旅程に変更があった場合は,必要な修正を行ってください。
刊行物(海外安全リーフレット・海外安全ハンドブック)・情報収集
海外へ渡航する前の注意事項や,学生が行うべき手続きをまとめたリーフレットや,海外での安全対策に関するハンドブックを作成し,学生の皆さんへ配布しています。 また,外務省の海外安全ホームページでは,国・地域別の海外安全情報のほか,渡航者にむけた安全対策の動画などが閲覧できますので,活用しましょう。
海外安全リーフレット「学生の皆さんが海外渡航する際の7つのチェック事項」
Overseas Safety Leaflet 「7 Things to be checked when students travel overseas」
海外危機管理セミナー
本学では,学生・教職員を対象とした海外危機管理セミナーを開催しています。当セミナーでは,外部から海外危機管理の専門家等を招き,リスク管理の観点から,海外渡航時の注意事項等について講演頂きます。
最新のセミナーの視聴方法については、こちら
健康管理・感染症対策
海外で健康に過ごすためには,現地の感染症の流行状況,医療事情,予防接種の必要の有無などを,準備の段階で早めに確認しておく必要があります。以下のサイトにて,渡航国・地域の状況を確認し,必要な場合は,予防接種を受診するようにしましょう。
また,帰国後に発熱や下痢などの症状がある場合は,地域の医療機関を受診することは控え,まず保健所に連絡をし,その指示に従うとともに,然る後に所属組織に連絡をするようにしてください。
海外旅行保険・留学保険
安全対策の一つとして,海外でのケガ・病気・事件・事故等に備え,渡航前には必ず海外旅行保険や海外留学保険に加入しましょう。自分に必要十分な補償は何かをよく検討し,保険会社や保険プランを選択することをお勧めします。クレジットカード付帯の保険は,治療・救援に係る補償が適用外であったり,同カードでの航空券の購入を前提に補償が適用されるなど,補償内容が限定的な場合があります。
尚,学生教育研究災害傷害保険(学研災)付帯の海外留学保険は,学研災を導入する大学の学生を対象とした海外留学保険です。
また,加入後に保険会社から発行される保険証書やガイドブックは必ず現地に持参してください。日本の留守宅等にもコピーを渡しておくと良いでしょう。
海外安全危機管理サービス(OSSMA)
本学では渡航先における事件・事故等のトラブルへの支援サービスとして,OSSMA(Overseas Students Safety Management Assistance)を導入しています。渡航する期間をカバーするよう,事前に加入しましょう(有償)。 海外旅行保険は,海外での病気・事故等に遭遇したものに一定額を給付する制度であるのに対して,OSSMAは,対応に必要な費用(医療費など)を補てんするものではなく,海外渡航先での滞在中,万が一の事件・事故などが発生した場合に, 現地の病院,搬送手段などを的確に選定手配するサービスです。学生の皆さんが海外での生活を無事に過ごされるよう,滞在中に困り事が発生した場合に24時間365日,日本語・英語で適切なサポートをしてくれます。OSSMAのサービスを受けるには,海外旅行・留学保険への加入が前提となります。
外務省「たびレジ」「在留届」への登録
いざという時に,在外公館などから緊急情報の提供を受けるために,「たびレジ(3ヶ月未満の渡航が対象)」や「在留届(3ヶ月以上の渡航が対象)」への登録を行いましょう。現地の日本大使館や総領事館は,緊急時にはこの情報をもとに援護活動を行いますので,渡航前には忘れずに登録してください。
Emergency Contact Card(緊急連絡カード)
渡航中の万が一に備え,ご自身の情報を英語で記入し携行することをおすすめしています。緊急連絡カードは,スチューデント・コモンズや各エリア支援室で配布しているほか,以下のページにテンプレートを掲載していますので,ダウンロードの上,切り取って携行してください。