筑波大学大学会館アートスペース
筑波大学アート・コレクション 石井コレクション特集展示 「シュルレアリスム断章.トリスタン・ツァラ『反頭脳』と三人の画家:マックス・エルンスト + ジョアン・ミロ + イヴ・タンギー」
本学芸術系が管理する600点を超える「筑波大学アート・コレクション(UTAC=University of Tsukuba Art Collection)の中核をなす「石井コレクション」は、株式会社図書館流通センター代表取締役、石井昭氏より寄贈された近世・近代陶磁と近代絵画およそ200点からなります。 2005年から2010年に本学が受贈した石井コレクションは、大学会館内の筑波大学ギャラリー内の特別室で常設展示されているほか、同じ建物内にあるアートスペースでの特集展示や、国内外のミュージアムが企画する大小さまざまな展覧会への出品要請に応えることをとおして、その質の高さをひろく示してきています。 また本学芸術系では、このすぐれたコレクションを芸術的学術資源ととらえ、それをもとにした研究教育事業として公開研究会やワークショップなどを企画開催してきました。一連の成果は、叢書「石井コレクション研究」にまとめられ、今年度は7冊目が刊行される予定です。 今回の特集展示「シュルレアリスム断章.トリスタン?ツァラ『反頭脳』と三人の画家:マックス・エルンスト + ジョアン・ミロ + イヴ・タンギー」では、ダダイズムの創始者で、のちシュルレアリスムに参加したツァラのアンソロジー詩集『反頭脳』の限定200部版のために制作されたエルンスト、ミロ、タンギーによる挿絵銅版画にくわえて、関連作品および資料を展示します。 また、会期中にはダダ研究の第一人者、塚原史氏をはじめとする文学および美術史の研究者を招き公開研究会がおこなわれます。 (企画・構成:寺門臨太郎=芸術系准教授)