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生存ダイナミクス研究センターで平成30年度筑波大学高校生公開講座「生物の生存戦略を科学する」を実施

生存ダイナミクス研究センターは,7月24日に茨城県内の高校生を対象とした公開講座「生物の生存戦略を科学する」を実施しました。

同センターは,本年4月に人類が環境と調和し,持続可能な発展を遂げるために,環境への応答や防御あるいは進化といった生命の未知なる部分を解明し,生物の潜在的な生存戦略を理解することを目的に,生存ダイナミクス研究センターとして生まれ変わりました。センターでは,代謝・免疫・生殖・老化などの生命動態科学について様々な研究を行っています。

公開講座当日は,朝9時から午後5時まで,センター教員や連携する教員から,最新の知見や研究成果について7つの講義があり,哺乳類・昆虫・魚類・線虫や微生物などを使った研究において,それぞれの生物が生き残るために行う遺伝子レベルの生命現象について解説しました。受講生たちは,高校生にとっては少し難しい内容ながらも理解に努め,疑問に思ったことや判らないことを講師に質問していました。最後の講義では,現在の研究の実施に求められる研究の倫理的側面にも話が及びました。

また,中程のプログラムでは,実際に研究室を訪れ,電子顕微鏡やセルソーターなど最新の研究機器を見学し,組織の染色の方法や目的のたんぱく質の回収方法など,その原理を含めて説明を受けました。さらに,溶液の中に含まれるDNAの抽出の方法について学び,実際に抽出実験を体験しました。

全ての講義が終了した後に,深水昭吉副センター長が受講した27名の高校生に修了証を手渡し,「この講座を受講された皆さんの中から,近い将来,一緒に研究する仲間が育つことを楽しみにしています」とメッセージを贈りました。

生存ダイナミクス研究センターでは,これまで市民向けの公開講座を実施してきましたが,今年度は茨城県教育委員会と連携して本講座を実施しました。今後も様々なニーズに応える公開講座を企画していきます。



創基151年筑波大学開学50周年記念事業
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