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全学生の必修科目として「データサイエンス」を開講

筑波大学(学長: 永田 恭介)は、令和元年度以降に入学した全ての一年次学生(約2100名)を対象とした科目「データサイエンス」を令和元年度10月から必修科目として開講します。筑波大学のような人文・生命・理工・情報・医学・体育・芸術など極めて広範な分野にわたる教育を擁する大規模総合大学において、全ての学生が必修科目として講義形式とコンピュータでの演習を組み合わせた「データサイエンス」を履修する取り組みは国内では初めてであり、世界的にも先駆的といえます。

筑波大学では1973年の開学以来今日に至るまで、基礎的な情報リテラシーとコンピュータの利用技術の修得を目的とした共通科目「情報」2単位を全ての学生の必修科目として開設してきました。共通科目「情報」の学修内容は社会の情報環境の発展に対応し継続的に変化を続けてきましたが、データに基づいた客観的な判断や意思決定の必要性が学問分野においても行政・産業分野においても強く認識されつつあることを鑑み、新たに「データサイエンス」を2単位必修科目として開設し、合わせて共通科目「情報」の4単位必修化を実施することとしました。


「データサイエンス」では、コンピュータを利用したデータの収集、管理、可視化、分析などの基礎的な技術を学びます。その上でIoT/サイバーフィジカルシステム/人工知能を含む先端的なデータサイエンス事例を通じて、データの高度活用が切り拓くこれからの社会の展望に触れるとともに、データサイエンスにおける人権の考え方やプライバシー保護など、人に関するデータを扱う上で必須となる倫理観を学びます。これにより、筑波大学を卒業する全ての学生が、エビデンスに基づく意思決定を適切に行うために必要となる基礎的な知識と技術を習得します。さらに、多様な分野における学生の「データサイエンス」の教育効果を評価するための調査を令和元年度から3年間に渡り実施し、データサイエンス教育の効果を高める要因を探る調査もあわせて実施します。



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創基151年筑波大学開学50周年記念事業
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