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「大学入試英語成績提供システム」導入の見送りに伴う本学の対応について(令和3年度入学者選抜における英語資格・検定試験の扱い)

このたび、文部科学大臣より、令和2年度実施の大学入学者選抜における英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を見送ることが発表されました。

この発表を受けて、本学では令和3年度入学者選抜(令和2年度実施)においては以下のように対応いたします。

今後、文部科学省から新たな方針等が示され、今回の対応に影響を及ぼす場合には、この内容を変更する可能性があります。変更が生じた場合は、速やかにお知らせいたします。また、令和3年度以降に実施する入学者選抜における英語の4技能を評価する方法については、引き続き検討します。


1.大学入学共通テストの英語の成績について
英語資格・検定試験において一定のレベルに達していた場合、大学入学共通テストの点数にレベルに応じて加点する方式を取ると公表していましたが、大学入学共通テストの点数(200点)のみを用います。大学入試センターから提供されたリーディングの成績(100点満点)の1.6倍(160点満点)とリスニングの成績(100点満点)の0.4倍(40点満点)を合計して用います(200点満点)。


2.入試ごとの英語資格・検定試験の取り扱いについて
(1)一般選抜
「大学入学共通テストの英語の成績に、英語資格・検定試験結果を活用した加点」を行いません。また、筑波大学独自に英語資格・検定試験結果の提出を求め、出願資格として利用したり、個別学力検査等の成績に加点したりすることはありません。

<補足説明>
本学では英語の4技能を評価するために、大学入学共通テストの結果と合わせ、大学入試センターから英語資格・検定試験の成績の提供を受けること(「大学入試英語成績提供システム」の利用)を前提に検討を重ね、大学入学共通テストを課す一般選抜等については、大学入学共通テストの英語の成績に、英語資格・検定試験結果を活用し加点する方式を決定していました。 しかし、英語資格・検定試験の受験機会の公平性が充分に担保されないという懸念が示され、同システム導入の見送りが決定したため、本学としては上記方法を用いて英語の4技能を評価することができなくなりました。 また、この点を踏まえると、広く、多くの高校生等が受験する一般選抜において、直ちに本学独自に同システムの活用に代替するような対応をとり英語資格・検定試験を活用することは、極めて困難であると判断しました。

(2)推薦入試(人間学群心理学類を除く)
令和2年度入学者選抜における英語資格・検定試験の扱いから変更はありません。詳細は募集要項を確認してください。

(3)推薦入試(人間学群心理学類)(大学入学共通テストを課す)
「大学入学共通テストの英語の成績に、英語資格・検定試験結果を活用した加点」を行いません。第1次選考では、英語資格・検定試験の扱いは令和2年度入学者選抜と同様とします。詳細は募集要項を確認してください。

(4)研究型人材入試(医学群医学類)
「大学入学共通テストの英語の成績に、英語資格・検定試験結果を活用した加点」を行いません。ただし、出願資格は、「4技能外部英語検定試験を受験していること」が条件となっています。詳細は募集要項を確認してください。

(5)その他の入試
大学入学共通テストを利用しないその他の入試について、すでに英語資格・検定試験を活用している入試(アドミッションセンター入試等)がありますが、令和3年度入学者選抜における英語資格・検定試験の取り扱いに変更はありません。詳細は各入試の募集要項を確認してください。


3.高校生の皆さんへ(英語の学習について)
筑波大学は、自立して世界的に活躍できる人材を育成するため、本学の教育を受けるのに必要な基礎学力を有し、探究心旺盛で積極性・主体性に富む人材を受け入れることをアドミッション・ポリシーとしています。そのことからも、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4技能を身に付けることは大切なことと考えています。 筑波大学では、外国人教員による授業の充実や英語資格・検定試験の全学的な実施と受験促進等、高校までの学習を引きつぎ、英語力の総合的な向上を目指した様々な取り組みを行っており、高校までに身に付けた4技能をさらに伸ばす環境を用意しています。令和3年度一般選抜では「話す」力の評価は難しくなりましたが、入試で課されているかどうかにかかわらず、4技能をバランス良く学び、継続的な学習習慣を身につけておいてほしいと思います。


参考:全入試種別ごとの英語資格・検定試験の取り扱い



※詳細は各入試の募集要項を確認してください。
創基151年筑波大学開学50周年記念事業
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