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マレーシアで第3回「学長を囲む会」を開催 永田学長がマレーシア校開校を報告
筑波大学マレーシア校の開校を記念して、9月3日、クアラルンプールで第3回「学長を囲む会」(共催:本学事業・リレーション推進室、学際サイエンス・デザイン専門学群およびマレーシア海外教育拠点支援室)を開催しました。
本学およびマレーシア校と現地日系企業との親睦を深める目的で開催された同会には、政府系機関、現地企業のほか東方政策留学生同窓会(ALEPS)やマレーシア元留日学生協会(JAGAM)など総勢60名が招待されました。
本学からは、永田 恭介 学長、加藤 光保 副学長・理事(教育担当)、氷見谷 直樹 副学長・理事(財務・施設担当)および金保 安則 大学執行役員(事業・リレーション担当)などが出席しました。
第一部の講演会では、金保 大学執行役員(事業・リレーション担当)による開会の辞に続き、永田学長がマレーシア校開校を参列者に報告し、また、日頃のご支援に対する感謝を述べました。その後、本学の直近の取組みの講話を通じて理解を深めていただきました。
引き続き、辻村学際サイエンス・デザイン専門学群長から同学群の教員紹介を行い、マレーシア校教員の専門領域の強みを活かし、現地企業との共同研究などを通じてマレーシアおよび周辺国が抱える地球規模課題の解決に貢献することを誓いました。
第二部の冒頭では、参列者を代表して駐マレーシア髙橋特命全権大使から祝辞を頂戴しました。
「マレーシア校の開校が二国間関係においては大きな成果ですので、この事実を祝いたいと思います。日本の大学の良さというものを海外の方が直接知ることになりますので、日本の大学の海外におけるさらなる成功につながっていけばうれしいと思います。そのプロセスにおける一翼を担えたということを非常にうれしく思います。」
その後の交流会では、マレーシア校の開校に対し多くの期待の声が寄せられました。
個人寄付者で元JSTマレーシア事務所長の今井 敬子さんは
「日本の良さを分かってもらえる学生をたくさん育てることにマレーシア校が役に立ってくださると思っております。マレーシアはアジアの仲間でもありますし、中国やインドの文化も知ることができる、日本人にとってなじみのないイスラム圏への入り口にもなっています。日本人にとって貴重な国であるマレーシアをよく知っていただきたいと思います。」
とマレーシア校が相互理解の拠点として機能する未来像を描きました。
マレーシア工科大学(UTM)で教員を務める本学卒業生は、
「筑波大学OBとして、筑波大学がマレーシアにも存在するということを誇らしく思います。マレーシア工科大学の一員としては、特に社会言語学などの領域や、両校の領域横断的な分野で、筑波大学マレーシア校とできる限りの連携をしていきたいと思っています。これから学生数が増え、マレーシアや周辺国の教育機関の国際化において大きな役割を担っていくことになるでしょう。」
と期待を語りました。
また、現地に赴任したマレーシア校の教員らは、
「開校したばかりの外国の大学に入学した学生はチャレンジャーだと思います。貴重な人材ですので、期待に応えられるように頑張ります。」
「マレーシア校から本校に負けないくらい優秀な人材を輩出できるように我々教員も力を合わせて頑張っていきたいと思います。」
「学長は『計画されつくした無謀』と述べていましたが、イノベーションは計画の無いところから生まれるものなので、いろいろな無謀にチャレンジしていければと思います。」
と各々に決意を述べていました。
筑波大学マレーシア校は今後、社会実装型教育を通じた人材育成を行うとともに、現地企業・団体、地域との連携・強化を通じてマレーシア社会に貢献していきます。