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「ふらっと、さんふじんか」 雙峰祭で出展 去年の2倍近い訪問者が...
若い世代の女性に、妊娠や女性にまつわる情報を、もっと知ってもらいたい!
そんな附属病院産婦人科の女性医師たちの強い想いから始まった「ふらっと、さんふじんか」。筑波大学の学園祭「雙峰祭」に初めて出展したのが去年のことでした。
2回目となる今年は、去年の2倍近い約1000人が専用ブースを訪れました。
医師たちは、日々の診療で、「もっと早く産婦人科を訪れてくれていれば・・・」と感じることが多く、特に、若い世代の女性のピルやHPVワクチン、月経や避妊法に関する知識不足や誤解を多く見てきました。「産婦人科は敷居が高い」「どのようなところか不安」と受診をためらう結果、深刻な症状を抱えこむケースも少なくないと言います。
西田 恵子 医師(筑波大学附属病院 産科・婦人科)
もともと産婦人科の一般外来をやっている中で、受診へのハードルが高く、こんなになるまで我慢していたんだというケースが結構ありました。そういうのを感じながら、教員としても学生さんに近いところで話がしたいというのが、きっかけでした。
学園祭のマップをみて来ましたよ、という方も結構いました。分かり易いように展示も工夫したので、やってよかったと思います。
天神林 友梨 医師(筑波大学附属病院 産科・婦人科)
生理に関してはよく、普通が分からない、といった声を聞きます。これって大丈夫ですか?というのが聞けるだけで解決することもあります。産婦人科はなかなか行きにくいものなので、気軽に生理の話ができる場をつくりたいと思ったのがきっかけです。
初めて出展した去年は、当初予測の3倍600人近くが来訪。今年はさらに上回る1000人が2日間(11月3日、4日)に訪れました。「もっと早く知っておきたかった!」という去年の感想を受けて、今年は引き続き、親しみやすくかわいらしい展示を心がけ、さらに幅広い世代に知ってもらうために、女性の更年期や男性に向けた射精責任や性的同意についての展示も行いました。
出展には、産科・婦人科の医師、研修医、筑波大学の医学生がプロジェクトを作り、事前準備をしてきたとのこと。
大学病院などで働きながらの準備でしたが、スタッフの頑張りで、多くの来場者を迎えながら成功裏に終えることができたということでした。