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写真展「名前のない明日から」開催 ー創作の内面に触れる新たな展示ー

筑波大学の学生が企画した写真展「名前のない明日から」が、茨城県つくば美術館で開催されています。
展示は3つのブースに分かれており、写真を通して創作の流れをたどることができます。日常の風景から始まり、撮影者の気持ちや考えが添えられた写真、そして芸術作品として完成するまでの過程が丁寧に紹介されています。
本展覧会は、昨年度からT-ACT(つくばアクションプロジェクト)の一環として進められてきた「展示会を身近にしよう」という活動の流れを受け、筑波大学「社会貢献プロジェクト」に採択されました。
これまでの展示やワークショップでは、写真の技術や手法に焦点を当てることが多く、創作の過程や内面に迫ることは難しい側面がありました。そこで本展覧会では、創作者がどのように創作を始め、作品を形にしていくのかというプロセスに焦点を当てることで、芸術は日常から生まれるものだという新たな気づきを来場者に届ける展示となっています。




企画の代表である学生は、本展示について次のようにコメントしています。
創作や芸術をより身近に感じてもらいたいという思いから実施してきた活動の集約として、本展示を企画しました。従来のように制作体験だけを提供するのではなく、創作者の内面に焦点を当て、創作のプロセスの開示に挑戦しています。個人レベルでの創作の必要性や、社会における芸術の価値を来場者とともに考える機会となれば幸いです。
本展覧会は9月21日(日)まで開催しています。
