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筑波会議にてCampus-in-Campus年次会議2025を開催

10月1日から3日にかけてつくば国際会議場で行われた筑波会議2025のサイドイベントとして、Campus-in-Campus(CiC)の年次総会を開催しました。CiC構想は、海外のパートナー大学との間でキャンパス機能を共有し、国境や機関の垣根を越えたトランスボーダーな教育研究交流を実現するための取組です。
グルノーブル・アルプ大学(UGA)Yassine LAKHNECH学長、国立台湾大学(NTU)Shih-Torng DING副学長、国立成功大学(NCKU)Shyy-Woei CHANG副学長、インド工科大学グワハティ校(IITG)Sumana DUTTA副学長をはじめとする、10のCiC協定校からオンサイトで約20名、オンラインで約10名の代表者が参加しました。本学からは、永田 恭介 学長、加藤 光保 副学長・理事(教育担当)、遠藤 靖典 副学長・理事(研究担当)、中内 靖 副学長(産学連携担当)、大根田 修 副学長(国際担当)、櫻井 岳暁 大学執行役員(数理物質系教授)らをはじめ、海外拠点地域責任者・運営管理者や教育推進部教育推進課(国際共修担当)、学生交流課、研究戦略イニシアティブ推進機構研究マネジメント室から約20名以上の教職員が参加しました。
今回の会議では、特に、CiC Joint Fund(共同研究基金)、Borderless Education(ボーダーレス教育)、Research Collaboration(研究連携)の3つが重点領域として議論が行われました。共同研究基金に関しては、加盟大学が各大学の研究代表者(PI)に直接資金を提供し、他大学との共同研究を促進する新たな仕組みが検討されました。ボーダーレス教育のセッションでは、筑波大学の多文化共修「GASSHUKU & DOJO」が好例として紹介され、今後はCiC全体での展開が構想されています。関連して、インド工科大学グワハティ校からの学生を受け入れるGASSHUKU(2025年度JSTさくらサイエンスプログラムに採択、テーマ「食・健康・地域社会の持続可能なエコシステム実践のための協働学習~みずほのむら市場とみらい平のオーガニック農園での実践から学ぶ~」)が本年次総会と同時並行で行われており、フィールドワークを踏まえてのポスターセッションではCiC年次総会参加者との活発な議論が行われました。研究連携においては、スマート農業、高齢者ケア、民族多様性、精密医療、エネルギー、ロボティクスなどの重点分野での国際共同研究を推進する方策が議論されました。3日間に渡り、参加者は教育・研究・産学連携の最新の取組や課題、今後の可能性を共有し、最終日となる10月3日には今後1年間の活動方針となる「CiC Declaration 2025」を共同で策定しました。声明では、国境を越えた協働を一層深化させ、グローバルな教育システムの実現を目指す共同の決意が示されました。続く「Jump-starting Session」ではこの声明に基づく具体的な実施計画が協議されました。各大学はここでの議論を持ち帰り、それぞれの大学内で具体的なプロジェクトとして発展させていく予定です。
今後、CiC協定校との研究、教育、産学連携における一層の連携が期待されます。




