English

NEWS

筑波大学附属病院「2025年度世界糖尿病デー」イベントを開催

写真:会場の様子

11月12日、筑波大学附属病院では、国連が定めた"世界糖尿病デー" World Diabetes Day(ワールド ダイアベティス デイ)に合わせて「2025年度世界糖尿病デー」イベントを開催し、約230名の方にご来場いただきました。IDF(国際糖尿病連合)によると、世界の成人(20-79歳)の糖尿病人口は5億8900万人、日本でも、糖尿病患者および予備群を合わせると約2,000万人になると推定されています。

イベントは、糖尿病の予防や治療継続の重要性について少しでも理解を深めていただくことを目的に「あなたらしく健やかに~糖尿病とウェルビーイング~」というテーマで行いました。糖尿病の指標であるHbA1cや血糖値の測定、脂肪や筋肉量がわかる体組成測定のほか、糖尿病専門医や看護師、薬剤師による無料相談、運動機能が低下し要介護状態につながりうるロコモティブシンドロームのチェック、糖尿病の症状である神経障害の体験、管理栄養士によるレシピ作成・栄養相談、歯科衛生士による口腔ケアの紹介、インスリンデモ機を用いた注射手技体験など、糖尿病の診断から治療、予防方法、そして合併症に至るまでを幅広く学ぶことができるように企画しました。

イベントに来られた方は、

「普段、血糖値を測ることがないので参考になった」
「糖尿病の専門の先生に直接アドバイスしてもらえてよかった」
「体組成測定は筋肉バランスやミネラル量も見られてよかった」
「ロコモティブシンドローム予防のスクワットなども教えてもらえたので家でもやってみようと思います」
「一人暮らしなので栄養が偏り気味だったけど、栄養士さんから食べ合わせなどの具体的なアドバイスをもらえてよかった」

などと話していました。

イベントを主催した内分泌代謝・糖尿病内科の菅野 洋子 医師は

「糖尿病の重症化予防には早期発見・早期治療が重要ですので、このようなイベントを通じて、ご自分やご家族、大切な人とともに糖尿病について考え、生活習慣を見直すなどの予防にむけた一歩を踏み出して頂ければと思います。」

と話しています。

写真:会場の様子
写真:会場の様子