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附属病院、熊本地震被災地へJRAT支援チームを派遣
避難生活を支えるリハビリテーション支援を実施
筑波大学附属病院は、JRAT(日本災害リハビリテーション支援協会)からの要請を受け、2026年8月20日から24日まで、熊本地震の被災地へ災害リハビリテーション支援チームを派遣しました。
今回派遣されたのは、リハビリテーション科の竹原 慧 医師をリーダーに、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の計4名です。チームは熊本JRAT対策本部の指揮のもと、八代市内を中心とした避難所で活動を行いました。
避難生活が長期化すると、身体を動かす機会の減少による生活不活発病やロングフライト(エコノミークラス)症候群、熱中症などの健康リスクが高まります。チームは避難所を巡回し、高齢者や障害のある方など支援を必要とする方々の生活機能を評価するとともに、必要なリハビリテーション支援や医療・介護サービスとの連携を行いました。
具体的には、手すりの設置や危険箇所への対策提案などの環境調整、疾患や身体機能、認知機能、嚥下機能に関する生活機能のスクリーニング、歩行器や杖などの福祉用具の導入支援、身体状況に応じたベッドへの変更、プライバシーに配慮した生活空間の確保、自主トレーニングの指導など、多職種の専門性を生かした支援を行いました。さらに、避難所の集約・再編に伴う移転先避難所の環境整備にも携わり、避難者の方々が安全に過ごせる環境づくりを支援しました。
活動期間中、現地は最高気温37℃に達する厳しい暑さで、被災された方の熱中症などの症状にも留意しながら、一人ひとりの声に耳を傾けて活動を続けました。
リーダーを務めた竹原 慧 医師は、今回の活動について次のように述べています。
避難所では、身体的な困難だけでなく、先の見えない生活への不安や疲労を抱えている方が多くいらっしゃいました。私たちはリハビリテーションの専門職として、避難生活に伴う心身の負担を少しでも軽減し、その方らしい生活を取り戻せるよう支援に取り組みました。
避難者の皆さまから感謝の言葉をいただく場面もありましたが、むしろ私たちの方が多くの力をいただいたと感じています。
熊本県では行政や医療機関、支援団体が密接に連携しながら支援活動を展開しており、現地での活動を通じて災害時における多職種連携の重要性を改めて実感しました。
今回の経験を今後の災害支援や地域医療に生かしていきたいと思います。
筑波大学附属病院は今後も、被災地支援活動への参画を通じて、災害医療および災害リハビリテーションの発展に貢献するとともに、地域社会に寄り添う医療を実践してまいります。